2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

経営戦略デザイン論7

日付
2017年10月18日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:諏訪 美香

そのままでいると、気がゆるんでしまうものだ。
ストラムドも半年がすぎ、自分のなかに「慣れ」が出てきていた。
そんな私は、今回の中西先生の講義でピリッと気持ちがひきしまった。

そもそも私がストラムドを受講しようと決めたのは、
学び直しをしよう、そのために時間とお金を投資しようと思ったからだ。
ただ単に講義を聞いて、気持ちよくなっているだけではいけない…。
襟元をただして講義を聴いた。

私がいちばん目立つようにノートにメモしたのは、
「欲識」という中西先生オリジナルの言葉だ。
これをもっているかどうかで、
その人の発想力や直観力は大きく変わってくる。
また、中西先生は「町は商人の教師」だとも話された。

「欲識」がある人になるのは、一朝一夕にはいかないだろうと感じた。
ふだんからやっていないと、なかなかそういう意識ではいれないように思う。
でもそれならば、自分を仕向けてトレーニングすれば、「欲識」を身につけられるのではないだろうか。
ある著名なコピーライターが言っていた。うろ覚えだが、こういうことだったと思う。

「町を歩いていて、しょっちゅう、
何で自分はこう思ったのか、
そして自分だったらどうするかを考えている。
それをぼくはずっと続けている。」

「欲識」のある人になるためには、
どんなに話を聴こうが、どんなに本を読もうが、結局は、
自分自身がするか・しないかだ。
実際にはしていなかった自分に反省しつつ、
明日はいつもとちがう気持ちで町を歩こうと思う。

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ところで先日、東京国立博物館へ運慶展を観に行った。
運慶がつくった躍動感あふれる仏像の数々は、まるでほんとうに血が流れているようだった。
とくに、四天王立像の隆々とした肉体や、身体のひねりに目をうばわれた。
その写実的な作品は、仏師としての技術や表現力はさることながら、
人体への深く鋭い観察の賜物ではないかと感じた。
そして、自身がイメージするものに対して、自問自答をくりかえし、
つくり続けていたのではないか。
そんなことを感じさせた。

中西先生の言う「欲識」の先にある「超識」と「胆識」は、
こういう域にあるもののこと…?
ゆっくりと考えてみたい。

《STRAMD》

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