2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2017年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

WEB社会論

日付
2017年06月28日 19:00~
場所
デジタルハリウッド大学院大学
受講生の感想

記:大長 伸行

1999年、僕は印刷会社の営業としてカタログやWEBの企画制作からキャリアをスタートした。そこからプロマネの資格を取得し、大型のWEBサイトや長期的なキャンペーンなどのプロジェクトマネジメントをするようになり、その後、大手企業の商品開発や、サービスの立上げにかかわる様になった。そして今は、そこで得たデザイン思考やリーンスタートアップの技法をつかって、中小企業、スタートアップを支援する会社をやっている。

そうした変遷を振り返ってみてわかるのは、人生はその時々によって、様々な学びがあり、それは絶えず変化していて、どの瞬間も何かのプロセスの途中でしかない。ということだ。今だってやはりプロセスの途中で、今やっている仕事や、経験が一体このあと僕の人生のどういった意味をもたせるのかなんて予想もつかない。

web社会に置き換えてみても、18年前、社会人を始めたときは、全てのパラダイムがITによってガラっと変わるなんて予想もしなかったし、そのおかげで自分が独立するなんて夢にも思わなかった。こういった社会において、未来はすごく不確実かつ予測不可能なもので、きっと人生というものもこの「予測不可能性」と切っても切り離せないし、もはやこれを楽しむしかない。

そしてこの予測不可能性に備えるためには、予測不可能な学びしかない。つまり、すぐ今の仕事に役立つ情報を集める活動とは別に、自分の関心、テーマの少し外側にあるような、すぐには使えないかもしれない知識や先人の経験をある意味、強制的に学ぶのだ。そしてそれは小手先ではなく、その領域の概念体系全体を受け止めるような学習が欠かせない。

「WEB社会論」は、1960年からのWEBと社会、人、デザインのヒストリーにふれ、人とWEB社会の関わり方について、大きく捉え直す機会となった。
このタイミングであらためて過去からの変遷を客観的に見直すことで、今いる現在の意味が少し理解できたように思う。

そういえば、奇しくも講義を受講した2017年6月28日、Facebookが世界20億人と繋がった。

《STRAMD》

ローディング中