2011年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院 2011年度 カリキュラム@デジタルハリウッド大学院

戦略経営デザイン論1

日付
2011年04月12日 18:30~
場所
桑沢デザイン研究所
概要
イントロダクション:コカ・コーラのブランド戦略
受講生の感想

記:高森 紗津樹

第1回 記:高森紗津樹

いよいよ待ちに待ったSTRAMDの第2期がはじまりました。

私は先月まで桑沢研究所のデザイン専攻科に通っていたため、
授業の合間によくSTRAMDの第1期生の教室を覗きに行っていました。

教室の外にまで伝わってくる熱気と、
生徒の方々の話に真剣に食い入る姿に、
いったいどれほど面白い授業をしているのか、
中に入って私も参加したいと思っていました。

そして授業が始まって思うことは、
中西先生が「触発する授業」と言われたように、
知的欲求がとても刺激されるということです。

時代を切り開いてきた講師陣と、
様々なキャリアを持ち、やる気に満ちあふれた生徒たち。

授業内容もさることながら、
普通に生活していてはきっと出会うことのなかったであろう
方々との交流を通じて、
どれだけ自分の思考回路を開拓できるのか。
これからの1年間が楽しみでなりません。

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第1回講義テーマ
「どうしてマーケティングやCI (Corporate Identity) は生まれてきたのか?」

今回の講義では、CIが誕生するまでの成り立ちと、
それらにまつわる事例が紹介されました。

その中でも一番興味を引かれた話が、
コカ・コーラ社のブランド戦略の話でした。

●コカ・コーラ社のブランド基本軸
1)手書き文字を源としたスクリプト書体(ロゴ)
2)コーク・ボトル・シェイプ(五感に訴える形)
3)コカ・コーラレッド(コーポレートカラー)
4)Cokeブランド(Colaだけだと普通名詞)

優れたロゴの代表例であるコカ・コーラですが、
時代に合わせてリファインするものの、
ブランド価値づくりのために、
その基本姿勢は崩さないよう遵守されているそうです。

そのためコカ・コーラ社は類似品が出てくる度に訴訟を起こし、
確固たる姿勢でブランドを守り抜いてきました。
(そのことについては、過去の中西先生のブログでもご紹介されています。)

今となってはコカ・コーラ社から様々な飲料が出ていますが、
コカ・コーラというジュース1本で企業差別化する、
そこまでブランド価値を高めた企業魂に驚きました。

優れたロゴは何十年も使えるものであり、
人々が勝手に使ってくれるもの。
そして深層心理まで届くようなものが本当のロゴではないか?

現在の日本には、
残念ながらSTRAMD的考えの好例として紹介できる企業はない、
と言われる中西先生の姿がとても印象的で、
STRAMDで学ぶことの大切さを改めて認識した授業でした。

(2011.4.16 記)

《STRAMD》

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